でぃっく カナリヤ 11/06/28

6月11日朝日新聞beの『フロントランナー』に素敵な方が載っていたので転載します。
(朝日さん、転載NGだったらメールにてお知らせください)

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自然エネルギーで、町づくり
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前高知県梼原町長 中越武義さん(67歳)

 北に瀬戸内海、南に太平洋を望む四国カルスト台地の頂上近く。標高1300メートルの緑の草原に、高さ50メートルの真っ白なデンマーク製の風車2基がゆったりと回る。日本で最も高地にある風力発電所だ。
 高知県梼原町の町長として2009年までの12年間、風力、太陽光、地熱、小水力、バイオマスと自然エネルギーを次々に採用した。「自然と共生するまちづくり」の成果をさらに全国に広めようと4日、「こうち健康・省エネ住宅推進協議会」会長に就任した。

 環境問題への取り組みは町長就任の翌年から。風況調査をし、1999年に風車を設置した。2基で1200キロワットを発電し、300戸分の電力を得た。人口4千人足らず、税収3億円の町で2億2千万円をかけた。発電した電力を四国電力に売った。
 自然から生まれたエネルギーなら自然に返そうと、風力発電で得る年間4千万円の収益を、環境基金として積み立てた。それを他の自然エネルギー採用の財源にするという循環をつくることに努めた。
 町の91%を占める森林は荒れたまま放置されていたが00年、森林づくり基本条例を制定し、「森との共生」に乗り出す。5ヘクタール以上の間伐や手入れをすれば、1ヘクタールあたり10万円の交付金を出した。森がよみがえり、雇用が生まれた。
 間伐で切った木は木質ペレットに加工し、バイオ燃料に活用した。心身のリフレッシュに役立つ「森林セラピー」のコースを整備すると、観光客が東京からもやってきた。
 森で湧いた清水は四万十川の源流となる。水の力をうまく生かそうと6メートルほどの高低差を利用し三つの小水力発電所を造った。発電した電気は昼間は町立の中学校に、夜は町の街路灯に使っている。
 役場や学校など町立施設のすべてに太陽光発電を付けたほか、地熱を利用して25メートルの温水プールを造った。町民に対しては、太陽光発電を取り付けた家にキロワットあたり20万円の助成も。今は100戸以上が太陽光パネルで覆われ、普及率は四国で一番だ。
 これだけ多彩な環境政策の策定をトップダウンでなく、町民を前面に立ててやってきた。公募した町民15人に欧州を視察してもらい町づくりの提案を得た。
 「地域が一体となって、一つの目的に進みました」
 しかも財政は県内トップの健全性と安全性を誇る。山奥の過疎の町に、7人もの医者がいる。町立病院の経営は黒字を続けている。

 自信がさらに行動につながった。隣町で放射性廃棄物の最終処分場を誘致する動きが出たときは、他の自治体に先駆け反対を表明した。09年に政府の環境モデル都市に選ばれた際には、風車を40基に増やし、エネルギー自給100%を目指すことを宣言した。
 柔らかな物腰と果敢な行動力で町政を変革し、惜しまれつつ自ら退いた。今は名刺の肩書に「百姓、土方、山防人」と書く。裏には風車の写真に「国家の実力は地方に存する」と記す。
 国政が地方を切り捨てる時代に、地方の実力を持って主張する。

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「いかに『将来に生かす』かを考えることが大切です」
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 ーそもそも、なぜ風車を?
 町長に就任したとき、バブル期に建てられた町営リゾート施設の維持管理費の工面が問題でした。その地名が風早だったのをヒントに、風の力を借りて経費の節減ができないかと考えたのです。そこには風が吹かなかったけれど、町内を調査すると四国カルストの年平均風速が7.2メートルで北海道の苫前町に次ぐことがわかりました。
 ー高額な新事業に取り組むことに不安はなかったのですか?
 資金の半分は経済産業省の補助を得られたし、余った電力はキロワットあたり11.5円の有利な条件で売電することを四国電力との交渉で決めた。5、6年で元がとれるし、その後は多額の利益が出る。必ず町の将来のためになると思いました。町民の意思が大切だと風車の設置の是非を問う町民アンケートをすると、95%が賛成でした。町で全国風サミットを開催し「環境に、人に優しい二十一世紀の暮らし方」をテーマに子どもから高齢者まで議論してもらったうえ、平成11年11月11日の11時11分を期して発電を開始しました。

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建設より環境
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 ー風車で売電した利益をほかの自然エネルギーに回しました。
 行政は建物など「造ること」に力を注ぎがちだが、いかに「将来に生かす」か考えることが大切です。目をつけたのが、手入れが遅れた森でした。森林組合には、環境に配慮した管理をする森林管理協議会(FSC)の認証を取得してもらい、間伐を進めました。
 ー議会だけでなく町民を巻き込み、町ぐるみで進めました。
 町の構想をコンサルタント頼みにすることが多いけれど、町長に就任したときに考えたのは、町をどうするかは町民自身が考えるべきだということです。町民から公募した18歳から74歳までの委員に、思いのすべてを述べてくれと言いました。そこから環境、健康、教育を中心とした町づくりの方向性が決まった。この15人をドイツやスイスに派遣し、町民への詳しい報告と町への提案をしてもらいました。
 ー梼原町の人々は元気だと、他の町の人々から聞きます。町の道路にゴミが落ちていません。
 この町は住民の環境意識が非常に高い。住民の思いや力を、行政がしっかり受け止め実現しようとします。町民には「町にやってもらいたいことを言うな。あんたたちがやれることは何があるのか」と聞いています。生活に必要なものは町がしっかりやる。町民ができることは町民が自発的にやる。行政と町民が一体となって町を支えるのです。ゴミが落ちていれば町民が自主的に拾う。ゴミが見えないのはそのためです。
 ー役場の建物は文化施設を思わせる斬新なデザインです。
 鉄筋4階建ての庁舎を建て替えるとき、町のみんなと目線を一つにしたいと2階建てにしました。使ったのは町の木材です。町議会の議場は自信のさい避難所になるよう机を並べただけにしました。
 ー普通の町では建設課の下に環境担当がいますが、ここでは環境推進課の下に建設関係の係があります。
 小さな町なら3課で十分だと、96年に役場の機構を改革して四つの部局を三つに統合しました。総務課と環境推進課、保健福祉支援センターです。道路1本を建設するにさいしても、まず環境とのマッチを考えるという発想です。
 ー保健・医療にもずいぶん力を入れています。
 自分の健康は自分で守ることを掲げて、健診による早期発見、早期治療を進めています。輪番で20戸に1人の割で健康・福祉の世話係を決めています。係になった人には年に8日間、1日8時間の勉強をしてもらいます。予防医療を進めた結果、県内で医療費が最も少なくてすむようになりました。
 ー教育委員会には生涯学習課だけというのも面白いですね。
 地域作りは、住民が地域の良さを見いだして、その宝を生かすことを考えることから出発します。子どもから高齢者までみんなが生涯学習するんだという思いでこの名前にしました。今の教育は、家庭教育も学校に任せている、それは間違っています。人は地域で育てるものです。

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自らがモデルに
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 ー町長を3期で辞めたのは?
 首長は権限が集中します。1期目は前の行政を継続しつつ新たな発想をし、2期目は自分の計画を実現し、3期目はそれを仕上げてチェックする。それ以上になると新たな発想は出ず自分の身を守ることになりがちです。若い人に委ねるべきだと思いました。
 ー4日に就任した推進協議会では何をするのですか?
 県内の山の資源を生かして産業に結びつけ、併せて高齢者や弱者が安心して生活できるよう、健康と省エネを兼ねた住宅を開発します。全国に発信し、東日本大震災の被災者の住宅にも役立てたい。
 ー今の肩書の「百姓、土方、山防人」とは?
 農地を家庭菜園にしています。車に道具を積んで町を回り、路上の石などを取り除いています。40ヘクタールの持ち山でモデル林を造っています。山の知識を広めるため、高知大の学生がここに山小屋を3棟建てました。これまで語ってきたことを、自らの生活で実証したい。

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プロフィル
★1943年、高知県梼原村(当時)の山中で生まれた。父は農林業で男3人(1人はまもなく死亡)、女3人の4番目、三男だ。中学3年で家に電気がつくまでランプの灯で勉強した。中学時代は父と山で炭を焼き、背に炭をかついで町に売りに行った。
★梼原高校を卒業した62年に役場の職員に。税務係から建設課など経て83年から産業振興課長、保健衛生課長、建設課長を歴任し、89年から助役を2期、97年12月から09年12月まで町長。大?光雄・環境推進課長は「努力の人です。一貫して現場を大切にしてきた」と話す。
★睦子夫人(67)との間に1男2女、子どもに2人ずつ計6人の孫がいる。
★モットーは「一日、一力、一心」。毛利元就が唱えた「百万一心」の言葉をほどいたもので、日々みんなの力を一つにして力を合わせれば実現しないことはない、と信じる。読書と磯釣りが趣味で「西村京太郎のミステリーはすべて持ってます」。退職後の今も午前5時に起き、新聞4紙に目を通す。
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そんな梼原町のサイトはこちら
素敵な場所だな〜。







11/06/24

ウンザリだ。
馬毛島訓練移転。
【屋久島REALWAVE】








11/06/10

放射能だけでも大変だっていうのに、遺伝子組み換え作物がさらに日本で幅を利かせようとしている。
農水省と厚労省は遺伝子組み換えパパイヤの輸入解禁に向けて承認手続きを進めている。
そしてモンサント社などが遺伝子組み換え作物の栽培、食用・飼料用の使用を認めるよう申請している。
とはいえ、もう日本に輸入されているセイヨウナタネなんかは精油工場に搬入される道路脇で既にこぼれ種から交雑が始まっているという。
ちなみに豆腐のパッケージなんかに「遺伝子組み換え大豆は使用していません」とか書かれているけど、あれは表示義務があるわけではない(使用していない場合は書かなくてもよい)。
むしろ、油(醤油、大豆油、コーン油等)なんかは、組み換えDNAおよびこれにより生成したタンパク質が除去、分解されているとして、遺伝子組み換えを使っていても表示しなくてもよい事になっているし、原材料の重量に占める割合が上位4品目以下もしくは食品中に占める重量が5%未満であれば表示しなくてもよい事になっている。
遺伝子組み換え作物に組み込まれているのはタンパク質、つまり有害なものではないとはいえ、長期的な安全性は不明というか未知。なんだか「ただちに影響はありません」に似ている。
少なくとも子どもには食べさせたくない。
そして
●遺伝子組み換え作物は、それを育てるために使われている除草剤に耐性がある=遺伝子が組み換えられてない通常の作物はその土地で育てられなくなる
●除草剤とセットにする事、そして自家採種をさせない事による特定メーカーの寡占化
●耐性作物が耕地を独占する事により全耕作地で収穫が激減する
●より強靭な雑草を作り出す
●ベトナム戦争で使われた枯葉剤を大量生産して成長した企業である
パッと思いつくだけでもこんな感じなのだけど、後は余所様のサイトや動画を参考に、ぜひ考えてみてもらいたい、よければ。
そして、もし感じるところがあれば、承認に先立って今月21日まで環境省と農水省が意見を募集しているので、声を出してみてほしい。

【日本モンサント株式会社】
http://www.monsanto.co.jp/
【Wikipedia-モンサント】
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%88_%28%E4%BC%81%E6%A5%AD%29
【遺伝子組み換え食品】
http://www5.ocn.ne.jp/~kmatsu/kumikae.htm
【モンサント社をめぐる数々の疑惑】
http://www5.ocn.ne.jp/~kmatsu/kumikae506.htm
【モンサント、遺伝子組み換え作物「不正使用」で農家を次々と提訴】
http://wiredvision.jp/archives/200501/2005011705.html
【モンサント社なしで世界を養う方法は?】
http://ourworld.unu.edu/jp/can-we-feed-our-world-without-monsanto/
【日本の畑でもモンサントの自殺種子で栽培させろ】
http://kaleido11.blog111.fc2.com/blog-entry-594.html
【GM種子が「核」暴走したら誰にも止められない】
http://kaleido11.blog111.fc2.com/blog-entry-603.html
【巨大企業モンサントの世界戦略(動画)】
http://video.google.com/videoplay?docid=2219229390528597169#
【農業関連大手モンサント社の恐怖の収穫(動画)】
http://www.youtube.com/watch?v=V-ESDpUrKck

その他、「モンサント」で検索すると、いろいろ出てきます。
偏りのないよう、上に挙げた以外の情報もいろいろ見て判断してください。
物事には必ずプラスとマイナスがあるから。
リスク&リターンの考え方は、人それぞれ。
それでも今回こんな事を書いたのは、あまり周知されてないんじゃないかと思ったから、そして、あまり時間がないからです。

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【環境省パブリックコメント】
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=13803
【農水省パブリックコメント】
http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/nouan/110523.html
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綺麗事に聞こえるかもしれないけど、私は地球も宇宙も生物も、国も子孫も思想も守りたいと思う。
大の苦手で、見たくもないGOKIBURIも、だからといって絶滅してほしいとは思っていない。
ただそれだけの事。
自分と同じ思いを持たない人がいても、それはそれで尊重する。
ただ、汚いやり方や自己中心的な考え方だけはどうしても相容れない。
だから、自分が「それが良いとは思えない」と感じたら、きちんと伝えたい。